摂津国分寺の歴代座主について、第一世の道昭律師(道照)から列挙しています。
道昭律師(道照)
本寺の法流は最勝王院流で、道昭律師(道照律師)に始まります。
行基の師として知られる道昭律師は、653年から662年まで入唐留学僧として中国で暮らしました。玄奨三蔵から直接に指導された屈指の学僧で、「喩伽戒」(瑜伽戒/菩薩戒)を相承しています。
帰朝後、道昭は「喩伽戒」の理念にもとづいて周遊天下し、その過程で最勝王経の秘法を伝えていきました。
そのため、700年に公刊された『続日本紀』に死亡記事が掲載されるなど、道昭はすでに8世紀から注目されていました。
どういう文献に道昭が登場するかは、次の論文をご覧ください。執筆当時に確認される文献が詳しくとりあげられています。
水野柳太郎「道照伝考」奈良大学史学会『奈良史学』1号、1983年12月(道照伝考 – 奈良大学リポジトリ)
摂津国分寺の歴代座主
摂津国分寺の歴代座主リストを作成するにあたり、依拠した文献はおもに次です。
西口公教「国分寺創設の前提として奈良時代における国家と仏教について」『弘法大師御入定1150年御遠忌』大本山国分寺、1983年、35頁。
- 開山高祖律師入唐大阿闍梨道昭
- 別当国師勝賢
- 道覚律師
- 国師隆恵
- 国師僧正公禅
- 権僧正慈厳
- 僧都圓親僧正光覚
- 検校慈源
- 法印栄算
- 法印光勝
- 国師良範
- 国師真忠
- 僧正真源
- 僧正俊源
- 法印延源
- 左大臣法印行証
- 権大僧都慈祐
- 権少僧都道潤
- 僧都道意
- 権大僧都道厳
- 阿闍梨座主大僧正尊純
- 僧正祐真
- 修理別当尊長
- 法印俊範
- 少僧都覚瑜
- 法眼律師信舜
- 法務権僧正玄圓
- 律師有快
- 少僧都承玄
- 前大僧正良超
- 権大僧都英海
- 権大僧都定憲
- 権僧正心覚
- 権大僧都快賢
- 前大僧正観賢
- 前権僧正行圓
- 僧正定済
- 権大僧都永澄
- 大僧都泰寛
- 大僧正泰応
- 権僧正覚玄
- 前大僧正源慶
- 権僧正真舜
- 大阿闍梨禅賀
- 権僧正範俊
- 僧正義禅
- 僧正信浄
- 権僧正忠雲
- 権大僧都泰意
- 律師快圓
- 恵閣祐碩
- 泰慶義蓮
- 観伝鏝空
- 賢快融宣
- 公暁成賢
- 公修賢覚
- 隆舜圓尊
- 豪圓賢道
- 伝法覚意
- 俊胤覚昭
- 密禅覚宥
- 天運月瞳
- 一道観心
- 大僧正観空
- 僧正周照
- 大僧正鶴曻
- 大僧正教曻
- 大僧正公教
- 大僧正雙誉
- 大僧正和教