2025年 国分寺正月会(除夜の鐘)のお知らせ

2024年大晦日の24時前から除夜の鐘と正月会を行ないます。奮ってご参加くださいませ。

詳細はこちら

国分寺寺報 第33号

日報

「国分寺寺報」第33号、2024年夏号を発行いたしました。

インターネットでの読みやすさを考えて、適時、句読点や改行を入れました。

盛夏の候

真言宗国分寺派管長・大本山国分寺座主 合田和教

厳しい暑さのなか、檀信徒の皆様にはご清祥の御事と存じます。毎々本山行事に参加して頂きありがとうございます。

年々、寺に人が沢山集まり笑顔のなか、法要等々が出来ます事に感謝しています。本年は2月に前管長大僧正公教大和上の三十三回忌法要も日本全国からの多数の弟子一同により営まれました。本当にありがとうございます。

日々精進しています。大本山国分寺に沢山の人が集い、大切な法要を多くの人と一緒に執行していきたいと思っています。

人と人、人とのつながりを大事に育てていきたいと思っています。

夏のご挨拶 これからの10年

宗務総長 糟谷眞教

猛暑の候国分寺派末寺諸大徳檀信徒の皆様、国分寺檀信徒の皆様に於かれましては、毎々本山護持にご尽力賜り、心より御礼申し上げます。

毎年6月にはこの執筆をしているので少しタイムラグがありますが、昨年の今頃は宗祖弘法大師様のお生まれになってから1250年という記念すべき年に善通寺へ皆様と共に向かい法要を厳修出来た事が昨日の事のように思い出されます。

そして、いよいよ本年は真言宗では一番大きな法要となるお大師様が御入定されて1200年という御遠忌(ごおんき)をお迎えするまで残り10年という年になります。

調べてみますと、前回の1150年法要は1984年(昭和59年)、国分寺派では第68世座主の西口公教猊下導師の元、5月17日奥之院燈籠堂にて執り行ないました。この時の職衆はすべてが国分寺派の僧侶というわけではなく、猊下が会長を勤められていた大阪市住職会の僧侶なども含まれていました。

余談ですが、はからずも2015年(平成27年)高野山開創1200年大法会を奥の院に於いて檀信徒の皆様、導師第70世座主合田和教猊下のもと国分寺派の僧侶のみで執行できましたのも同じ日でありました。

往古よりこの御遠忌は絶えることなく続けられ、あらためてお大師様への信仰の厚さを感じると同時に、更に未来へとその教えを伝えていかなければならないと志を新たにするところで御座います。

その為には国分寺派すべてに関わる方々の志を一つにせねばなりません。これだけ世の中の動きが速くなり、今までの当たり前が当たり前でない事柄が日々起こってまいりますと、非常に危機感を感じ考えがぶれる事もあろうかと思います。

そんな時には、初心に帰りお大師様が中国から真言密教を命を懸けて伝えられたことを思い出すのが大事であろうと思います。

その法を伝えるのは我々僧侶の使命でありますが、大切な仏様たちをお守りする御堂も古くなり破損もいたします。

本山におきましては、前回の御遠忌までに、戦災焼失し戦後木造で新築した会館と霊明殿の傷みが激しく、末寺檀信徒様のお陰で再び改修新築することができました。また金堂は戦後20年経た1965年にようやく再興されます。それが現在残る諸堂でございます。

2012年にはシロアリ被害の大きかった護摩堂を建て替え、先般の2018年中興法要のさいには少しでも長持ちさせるべく霊明殿、鐘楼、山門の改修が行なわれました。コロナ禍の2021年には台風や地震の被害で大きく破損した旧書院や小会館を建て替え、講堂兼納骨堂が完成し新たな柱となりました。

2034年の御遠忌までには残る本堂、会館、大師堂を修築できますと、また次の世代に受け継ぐことができると考えます。

皆様のお考えや知恵をお聞かせいただきますと幸いでございます。

私自身は、これも戦災で失われた摂津国分寺の歴史や最勝王院流の編纂に心血を注ぎ後世に残したく思っています。浅学菲才の私ひとりでは進むことが困難でございますのでこちらに関しましても皆様のお力と知恵をお貸しいただきたく存じます。

皆様に於かれましては時節柄どうぞ御身ご自愛ください。

合掌

春の団体参拝 泉涌寺にて

春の団体参拝 天龍寺にて

国分寺護摩堂にて

ご挨拶

執事長 名幸観教

皆様、暑中お見舞い申し上げます。今年は気候の変化が激しい年になっておりますが体調の方はお崩しではないでしょうか。

本年上半期は通常業務に加え様々な将来への種まきに従事してまいりました。まず11月に行なわれます結縁潅頂では多くの皆様をお迎えし国分寺の本尊様である薬師瑠璃光如来様とのご縁を結んでいただく行事を行います。

この行事は準備も含めかなりの時間を使い皆様に喜んでいただけるよう進めておりますので、是非ともご参加いただけたら幸いです。

また国分寺御廟に於きましては、本年10月までに4階にてお葬儀を執行するべく各部署との調整を行っております。

今迄は国分寺内での葬儀というのは施設のセキュリティ上難しい部分が多くございましたが、この度皆様のお声を頂き改修を行いまして執行出来る運びとなりました。葬儀のプランにつきましては皆様が日頃よりご心配やお悩みが多く出る部分をなくすよう極力組み込んだものを作成いたしまして、追加の費用が多くならない金額設定をご提示できる動きをしております。

詳細は郵便等にて案内をさせていただきますのでご検討いただけましたらと考えております。

私自身、上半期は皆様に支えられて結果が出たことが多く感謝いたしております。国分寺御廟では今迄に経験をした事が無い事柄でよく物事にぶつかる事がありますが、その度にどなたかが知恵を出して頂けます。役割の範囲が広がるにつれ一人で抱えて出来る事が少なくなる現在、考えや意見を聞く事を大切にしております。

また多くの方が参加する場に於いても出来る限り参加者の考えを聞いて判断するようにしています。その為、私の考えがコロコロ変わっているように思われる方もいると思いますが良い結果がついてきていると感じます。

お寺は様々な方が集まる場所であり、それぞれの想いがあります。その中で現場に於いて実行できる判断基準を示す事が私の今の役割でございます。

これからも伝統と変化を繰り返しながら国分寺並びに国分寺御廟を大切に想って頂けますよう努めてまいりたいと思います。今後とも皆様のお力添えの程よろしくお願いいたします。

合掌

挨拶

執事 平賀照教

暑中お見舞い申し上げます。

上半期も国分寺行事を滞りなく勤めさせていただきました。末寺をはじめ、檀信徒との皆様方には、御参拝していただきありがとうございました。

今年度、国分寺会では、能登半島地震で被災された方に向けて大般若経転読祈願、先師縁故者追善法要を2年ぶりに30人を超える末寺の皆様に集まっていただき、活気のある法要が執行できこと私自身嬉しく思います。

令和6年11月22日から24日の期間で、国分寺金堂、霊明殿に於いて約六年ぶりに『薬師如来結縁灌頂』が執り行なわれます。少しでも多くの末寺・檀信徒の皆様に大本山国分寺の御本尊様と御縁を結んでいただけると幸いです。

先ず初めに、灌頂とは何かというご説明させていただけたらなと思います。灌頂には、真言密教における三大灌頂といわれる三つの儀式があり、伝法灌頂受明灌頂、今回、皆様に体感していただく結縁灌頂とあります。

こきょう
こきょう

灌頂には3種類があります。①伝法灌頂、②受明灌頂、③結縁灌頂

伝法灌頂では、私たち僧侶が阿闍梨という指導者の位を授かる灌頂。

受明灌頂では、密教の真髄をより深く学ぼうとする弟子に対して行なわれる儀式、一般向けには、ご戒名を授かる灌頂。

結縁灌頂では、御入壇される皆様に曼荼羅の世界(仏様の世界)に入り仏様とご縁を結んでいただく真言密教における最も尊い儀式なります。

弘法大師様も師匠の恵果和尚よりこの灌頂を授かり、文字通りはそそぐ、はいただきの意味で、阿閣梨様から、お一人おひとりに仏様の智慧の法水を頭頂部にそそいでいただきます。

私達は、日々迷ったり不安になったりすることがあります。日々の生活の中で知らず知らずのうちに心の埃(迷い・不安)も溜まっていきます。この結後濯項に入壇していただくことで霧が晴れるが如く心の埃もえ去り、正しい道にお導きいただける功徳を授かる儀式になっております。

最後になりますが、今回、『薬師如来結縁灌頂』に向けて、少しでも多くの方に知っていただき、興味をもっていただけたらと思い書かせていただきました。

昨年からこの行事に向けて色々な方と出会い、一から思い出しながら勉強をさせていただく機会をいただきました。私の思いとしては、末寺、檀信徒の方々に薬師結縁灌頂を受けていただき、御縁を結んでいただくことで、少しでも日々の不安やこれからの心の支えになっていただければ幸いです。私自身、皆様方をお迎えして笑顔で帰っていただける様、精進して参りますので、何卒御協力の方宜しくお願いします。

合掌

国分寺教師会本年度の事業について

国分寺教師会会長 齋藤智弘

国分寺教師会発足後初めての総会が令和6年5月19日日曜日、国分寺会当日の午前中に本山にて21名の会員出席のもと開催されました。ご出席たまわりました皆さま、ありがとうございました。

2月の役員会で、本年度の事業として元日に発生した能登半島地震支援に国分寺派で何かできないかと相談をいたしました。

その中で田中全義事務局長より、奈良の室生寺からいただいた貴重なお土砂があるので、そのお土砂を本山の土砂器に入れ、全国の国分寺派の寺院を五つのブロックに分けて巡回し、各ブロックで土砂加持法会をして、犠牲になられた方の慰霊と早期の復旧復興を祈願したらどうかという提案がありました。

室生寺境内にはお大師様が唐から帰国するさいに、師の恵果和尚から託された如意宝珠が埋められています。京都東寺で毎年正月に修法される後七日の御修法ではこの室生の如意宝珠が拝まれるといいます。そういう重要な場所のお土砂を用いることができるのは非常にありがたく、功徳甚深なること疑いありません。

この案を今年度の主たる事業として総会に諮りましたところ、出席者の賛同を得まして、7月に関西ブロックから始めることとなりました。

7月11日に田中事務局長の自坊極楽寺にて開白の土砂加持法会を執行し、その後、8月から9月にかけて北海道ブロック、10月に東北ブロック、11月から12月にかけて関東ブロック、一旦本山に戻し、来年2月から3月にかけて九州ブロックと巡回し、5月18日の国分寺会で結願の土砂加持法会を勤修する予定となっております。

お土砂巡回にあたって、被災地への義援金も募っております。各ブロックで取りまとめていただいて、国分寺会終了後、国分寺教師会として日本赤十字社か、どこかここという支援先が見つかればそちらにお送りしようと思います。

能登は「能登はやさしや土までも」といわれ、素朴で人情味あふれる土地柄です。その人々が17年前2007年の能登半島地震で大きな被害を受け、3年前からは群発地震が続き、そして今回の激震と、何故にここまで苦難を受け続けないといけないのかと心が痛みます。

半島という地理的条件、過疎化高齢化率が非常に高い地域性のため、人口流出が加速し復興にかなりの時間がかかることが予想されます。息の長い支援が必要となるでしょう。

また、秋には本山にて薬師如来結縁灌頂もございます。多くの人手が必要な行事ですので、教師の皆さま方のご協力をお願いいたします。

教師会の会員数は5月現在で40名となっております。未入会のお方は是非ご入会くださいませ。お問い合わせは本山までお願いいたします。

行事

西口公教三十三回忌法要

糟谷眞教

摂津国分寺68世座主 西口公教三十三回忌法要

命日である2月13日に全国よりご参集いただき第70世座主合田和教猊下御導師のもと無事厳修し、式典の最後に徒弟代表として盛岡竹林山東国寺住職の平賀瑞教大僧正よりご挨拶を頂戴し閉式となりました。

当日職衆は以下の各師。合田和教、糟谷眞教、平賀智教、木田弘正、名幸観教、田中全義、平賀照教、岩尾観水、八城勝徳、岩本観寧、木田知行、平賀瑞教、齋藤智弘、佐藤実峰、平川弘道、瀬上明俊、永井瑞憲。

春彼岸会

岩本観寧

本年の春彼岸会は、3月20日の春分の日に行ないました。私も拝ませていただきました。法話では5月の国分寺会の案内があり略本が紹介されました。それを見聞して一番感心したのが私でした…(苦笑)。

日本の祝日のうち春分日と秋分日だけは、前年2月の官報で「暦要項」として公表され、この要項によって翌年の月日が正式に決定となります。もちろん、本年の秋分の日はすでに決定していて、9月22日(日)です。日程は国立天文台が算出しています。

法律で日にちが決まっていない春分日と秋分日。

カレンダー業界の方々は暦要項が出てはじめて、翌年の両日に安心できます。なかには翌々年以降の両日も気になる方もいらっしゃるそうで、今後、地球や太陽の運行状態が変わらないと仮定したうえでの日にち予測を2050年まで公開しています。両日は天体と密接にかかわっていてロマンチックな日だと私は感じます。

花まつり

糟谷みち子

令和6年度の花まつりは4月7日、日曜に行なわれました。お天気も良く境内の桜も美しく、見頃でした。

花まつりは、お釈迦さまの誕生日を祝う行事です。

本来は4月8日ですが、月曜日だった為、前日の日曜になりました。

当日は、生花で飾られた豪華な花御堂はなみどうを金堂前に置いて、参拝者の方々には誕生仏に甘茶をかけて頂きました。

甘茶は昔々、砂糖の代用や漢方薬としても使われていました。甘茶を飲むと無病息災で過ごすことができる、甘茶をすくった手で赤ちゃんの頭をなでると元気に育つという言い伝えがあるそうです。当寺では残念ながら飲むことは出来ません。

行事の最後は、国分寺僧侶による恒例のお餅まきがあります。境内の参拝者の方々は、大人も子供も関係なく、お餅をゲットする為に手を大きく伸ばしたり、帽子を使ったりして楽しそうです。たまに頭に当たってしまう方もいらっしゃいます。これが結構痛い。

また来年の花まつりも、ぜひ皆様、一緒にお釈迦さまの誕生日をお祝いしましょう!

国分寺会

糟谷眞教

参拝者が集う中、導師第70世座主合田和教猊下のもと厳修いたしました。

毎年の全国からのお申込みいただきました塔婆の供養をはじめ、久しぶりの大般若経転読付きの法要でしたが、参拝者の方々は各々法要中に職衆大般若師よりお加持を頂き、また法要後には座主猊下の御法話も頂き、笑顔で帰っていただきました。

人形供養(岩本観寧)

本年最初の人形供養を7月6日(土曜日)に行ないました。

相当な炎天下のため参加された方は少なかったのですが、これまでで一番たくさん人形が集まり、本堂前が溢れかえりそうな勢いでした。今回はとくに雛人形がめだちました。

当日は国分寺蚤の市も開催されていたため、境内はレトロな雰囲気で一杯になっていました。公式ページやインスタグラムに写真や動画を載せていますので、そちらもぜひご覧ください。

次回は12月7日(土)、国分寺蚤の市と同じ日に予定しています。

薬師如来結縁灌頂

結縁灌頂とは、平たくいえば仏様と縁を結ぶことです。では、仏様と縁を結ぶと何が良いのでしょうか?

それは、読んで字のごとくなので言葉を説明させていただきましょう。

まず、灌頂とは、何種類かあるのですが本来自分にある仏様からの徳を灌頂の儀式をすることにより有縁とし自らの力(徳)に磨きをかけていくきっかけにする証である。とされています。

次に結縁ですが、修行をして悟りを得ることができなくとも、仏様との縁が将来の成仏につながる因縁になる。という意味です。

では、この度、11月に行なわれる薬師如来結縁灌頂は、どのようなご利益があるのでしょうか?

薬師如来様は十二の大願をたてられ、古来より医薬の仏様として尊まれ、病苦などに苦しむ人を癒し、身体の欠陥を除き、衆生を悟りに導く仏様です。

すなわち、薬師如来様と結縁すれば、修行を行わなくても成仏するときに五体満足健康な状態で仏様になれるということです。

初めての方は、まずは、縁を結ぶことを、2回目以上の方は、さらにより濃い縁を結び、今世、精一杯生きた後に心配や不安のなく、仏様になっていただく為の儀式でございます。

皆様、この機会に仏さまと縁を結ぶのはいかがでしょうか?

観教のひとりごと

最近、国分寺に仏事や作法の勉強に来られる方が多くなりました。

その中で私もお手伝いをするのですが、各講師の先生がお作法やお経を教えているのを横で見て思うことが20数年前に習って覚えていた事を忘れかけている事に気づきます。在学中は当たり前のように解り出来る事が伝える側に回ると難しいですよね。

過去のノートを見返してもその時に自分自身が感じた事を書いており現在では解読することが大変です。過去の自分も正解だとは思いますが現在の自分に理解できるように記しとけばよかったなとつくづく思います。

この数年は国分寺の企画や事務の方の役割が多くなって伝える現場に行く機会が少なくなっておりましたが、生徒さんと一緒にもう一度学習をしてみようと思います。

御供所の窓から(羽室志穂)

コロナの緊急事態宣言が解除されて1年が経ちました。皆様もようやく日常が戻ってきたことと思います。

国分寺でも境内に置かれているベンチでおしゃべりをするご近所さんや、最近では旅行会社からの団体参拝の申し込みが増え、境内がにぎやかになることも増えました。

それは参拝者様の声だけではなく、境内の風景もそうです。以前は槙などのシンプルな供花が多かったのですが、御廟や法要の供花のおさがりで菊や百合など色とりどりなお花が増えました。

もともと桜、スズラン、サツキ、ツツジ、アジサイ、イチョウ、椿やさざんかなど花のつく植物は多い境内ですが、より華やかになった境内に参拝者様や檀家様からは好評をいただいており、職員一同嬉しく思っています。

さて国分寺には、こきょうくん、みのりちゃんというゆるキャラがおります。これまでにも境内に何体か置いてご案内や法要の看板などのお知らせをお手伝いしてもらっていたのですが、それに今年は石像を寄付していただきました。

これからも愛される国分寺を目指してまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。

はじめまして(自己紹介)

今年の1月よりご縁をいただきましてお世話になっております北畠知加子と申します。

お寺では主に法要のお手伝いや、参拝に来られる方、御廟へお墓参りに来られる方が気持ちよくお参りしていただける様に、お掃除やお花の水換えなどをさせていただいております。たまに御供所のお手伝いもしております。

最初の頃は、わからない事ばかり仕事を覚える事にばかり気を取られ失敗も多く、十分なお手伝い出来ず落ち込む日もありました。そんな日々の中でも檀家様や参拝者様とご挨拶を交わせたり「いつもありがとう」などの温かいお言葉をいただけた時は、とても嬉しくその事を励みに努めております。

国分寺は大阪駅からも近く大都会ですが、お寺の前には公園があり日中は近くの子供たちの笑い声などが絶えず聞こえ、ほっこり出来る場所です。御本尊様は薬師瑠璃光如来です。広い境内に立っているだけでもパワーを感じ背筋がピッと伸びる気がします。みなさまにも体感していただければと思います。是非お立ち寄りくださいませ。お待ちしております。

霊明殿位牌壇完成

この度、国分寺霊明殿内に位牌壇が建立されました。

位牌壇は次のような要望が多くあり、建立の運びとなりました。

  • 自宅に仏壇がなく供養をどうすればいいか
  • 仏壇終いを考えているけどお位牌を置いていただきたい
  • 三回忌まで期間限定で置いていただきたい

期間限定の位牌安置や永代使用も可能ですので、詳しくは国分寺御供所までご連絡ください。

永代墓所みのり回顧録

気温が激しく上下し暑くなりもうすぐ梅雨にも入るこの季節。皆様はどうお過ごしでしょうか。

国分寺に於いても国分寺御廟と永代墓所みのりができて、はや、…ン年。その存在も周知されつつ利用者様も増えてありがたいことです。

私が初めて永代墓所みのりの納骨供養をお勤めしまして…ン十件になりますが、その間申し込み前の相談でいろいろな方がお見えになられました。

このご時世、後継ぎがいなくてお墓のお世話をされる方がおられない、お墓が遠方にあってようお参りにいけないからと墓じまいをされる方、長年ご自宅やご実家で共に過ごされたお骨を納める場所を探していた方など様々です。

お勤めが終わり、一通りの説明の中で最後に「いつでもお参りできますよ」とお声をかけさせていただくと参列された皆様が笑顔で「ありがとうございます」と手を合わせておっしゃられます。その言葉を聞くと、(自分はまだまだ未熟。しっかり読経しお勤めしなければ)と心新たに締め直すようにしています。(実際、できているかどうかはわかりませんがね(^^;)

みのりに納めた方、納められた方がこれから先も安心して過ごして頂けるよう丁寧なお勤めに励んで行きます。

合掌 木田知行

国分寺御廟(法要の案内と振り返り)

国分寺の境内には2021年にオープンした国分寺御廟があります。この施設は全天候型の堂内墓地で、開館以来、身軽に参拝できる点で親しまれてきました。

墓地の契約は霊園・墓石のヤシロのスタッフにお任せしながら、私たち国分寺スタッフは開眼納骨法要や年忌法要などを執行したり、次回法要の案内や手続きを行なったりしています。

私たちが行なう法要のうち、ややこしくて契約者さんに伝わりにくいものが開眼納骨法要です。この法要は、開眼法要と納骨法要を組み合わせたもので、契約して初めて行なう法要です。大まかな流れは次のとおりです。

  • 開眼法要……箱を厨子(≒墓石)にする
  • 納骨法要……遺骨を厨子に収める

これら二法要を国分寺本堂(昭和金堂)か講堂(御廟4階)で行なった後、2階か地階の参拝室へ移り、厨子を安置する作法を行ないます。御廟で要となる厨子について詳しくは「国分寺御廟 Q&A BOOK」の5頁・6頁をご覧ください。

さて、岩本自身は法要スタッフに男女が混ざる大切さを感じています。

もちろん、男性スタッフが男性風所作、女性スタッフが女性風所作をすることではありません。男性と女性が混ざれば、手っ取り早く男性風と女性風が混ざりやすいを重視したいのです。

長らく法要のお手伝いは、岩本(男性)と糟谷(女性)の二人で行なってきましたが、岩本の癖として女性風の仕事を糟谷へ一方的に任せがちな点が懸念でした(たとえば清算とお茶出しは女性の仕事というような)。ダメと分かっていても癖はしつこく、互いの所作を制限してしまいがちでした。

しかし、本年正月早々に北畠がスタッフに加わったことで突破口ができ、三人ともに女性風仕事も男性風仕事も臨機応変に、適材適所に行なうようになりました。こうしてはじめて、仕事内容に男女の別がなく、法要スタッフが二人のときでも三人のときでも柔軟な役割分担ができるようになりました。岩本の癖も随分と薄らいだはずです。

岩本観寧・糟谷みち子・北畠知加子

令和五年度入宗者

  • 八城勝徳(大阪府)
  • 八城明教(大阪府)
  • 三宅妙幸(福岡県)
  • 山本雄貴(奈良県)

( )は、師僧の現住所。入宗者順、敬省略。

令和6年度下半期行事予定

8月16日 13時(総廻向) 施餓鬼供養
8月23日 15時 地蔵盆会
9月22日 13時(総廻向) 秋彼岸会(百萬枚護摩供)
11月22日~24日 薬師如来結縁灌頂
12月7日 正午 人形供養
12月31日 23時45分 正月会

 

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