国分寺蚤の市(骨董市)は2月4日!
高野山金剛峯寺へ表敬訪問

摂津国分寺から長谷部真道猊下を表敬訪問いたしました。

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空海(弘法大師)・真言宗と摂津国分寺

水かけ不動尊
水かけ不動尊

次の蚤の市(骨董市)は2月4日です!

みのり
みのり

2月8日(水曜日)は国分寺御廟全館がお休みです。

真言宗とは

空海(弘法大師)と真言宗

真言宗とは仏教の宗派の一つで、平安時代の初めに唐(いまの中国)から帰朝した空海(弘法大師)が開きました。

平安時代初期、律令体制が整備・充実していき、平安京を中心に唐風文化が広まりました。

これを背景に、朝廷・貴族は顕教から密教へと関心を移し、大学や国学をとおして唐風文化の受容に努めます。

庶民を対象にした教育機関として人気だったのが綜芸種智院しゅげいしゅちいん。この機関は、東寺の隣に空海が開いたもので、ここで仏教や儒教などを教えました。

  • 修行の場:高野山に金剛峯寺を建立
  • 治安の場:東寺を教王護国寺と名称

真言宗は大日如来を本仏とする秘密の教え(密教)からスタート。

円仁・円珍以後の天台宗とともに、日本の密教を代表してきました。

  • 真言宗(空海)…東密
  • 天台宗(最澄)…台密

真言宗は、経典の言葉だけで真理を修得できるものと考えず、秘密の呪文の力も必要だと考えます(加持祈禱)。

そして、即身成仏することを説きます。

即身成仏とは、今のこの身体で仏の心を得ることで、即身菩提とも。自身をもって悟るといったところでしょうか。

摂津国分寺は種智院大学の運営を支援しています(本学を支援する本山・宗派 | 大学概要 | 種智院大学)。

真言宗と護摩

密教は、7世紀・8世紀頃にインドで誕生し、中国を経て日本に伝わりました。

密教の対語は顕教です。

護摩ごまは真言宗の即身成仏という考えに相応しい業です。

護摩とは、本尊の前に壇を設けて木を燃やして仏に祈ることで、密教の雰囲気を身近に感じられる行事です。

現在の摂津国分寺では、本尊の薬師如来坐像がある本堂(昭和金堂)と、護摩を焚くお堂(護摩堂)を分けています。

真言律宗の誕生

奈良時代に誕生した律宗は体制仏教として定着した半面で、民衆への浸透が鈍っていました。

12世紀(鎌倉時代)に宋風文化の影響から、律宗が再興していきます。

  • 俊芿しゅんじょう(我禅)…渡宋して戒律を学んで京都の泉涌寺を再興
  • 叡尊(思円)…南都(奈良)の西大寺を復興
  • 忍性(良観)…鎌倉に極楽寺を建立し、奈良にハンセン病患者救済施設「北山十八間戸きたやまじゅうはっけんど」を設営

とくに2と3、叡尊と弟子の忍性は、民衆への戒律普及に努めて、社会事業にも果敢に取り組んだ点が注目されます。

叡尊と忍性が戒律を重視するうえで重視した教えが真言密教だったため、彼らの律宗をとくに真言律宗といいます。

真言宗諸経要聚

十三仏真言(じゅうさんぶつしんごん)

  1. 不動明王ふどうみょうおう…のまくさんまんだ ばざら だん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん
  2. 釈迦如来しゃかにょらい…のまくさんまんだ ぼだなん ばく
  3. 文殊菩薩もんじゅぼさつ…おん あらはしゃのう
  4. 普賢菩薩ふげんぼさつ…おん さんまや さとばん
  5. 地蔵菩薩じぞうぼさつ…おん かかかび さんまえい そわか
  6. 弥勒菩薩みろくぼさつ…おん まいたれいや そわか
  7. 薬師如来やくしにょらい…おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
  8. 観音菩薩かんのんぼさつ…おん あろりきゃ そわか
  9. 勢至菩薩せいしぼさつ…おん さんざんざんさく そわか
  10. 阿弥陀如来あみだにょらい…おん あみりた ていせい から うん
  11. 阿閦如来あしゅくにょらい…おん あきしゅびや うん
  12. 大日如来だいにちにょらい…おん あびらうんけん ばざら だどばん
  13. 虚空蔵菩薩こくうぞうぼさつ…のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おんありきゃ まりぼり そわか

五大願(ごだいがん)

  • 衆生無邊誓願度しゅじょうむへんせいがんど
  • 福智無邊誓願集ふくちむへんせいがんしゅう
  • 法門無邊誓願覺ほうもんむへんせいがんがく
  • 如来無邊誓願事にょらいむへんせいがんじ
  • 菩提無上誓願證ぼだいむじょうせいがんしょう

胎蔵界大日如来真言

のうまくさまんだぼだなんあびらうんけん

光明真言

おんあぼきゃべいろしゃのうまかぼだらまにはんどまじんばらはらばりたやうん

御宝号

南無大師遍照金剛なむだいしへんじょうこんごう

真言宗と摂津国分寺

近世(18世紀はじめ)

摂津国分寺が真言宗に出会ったのは江戸時代。

荒れ果てた寺院を快圓比丘(快圓律師)が1718年に中興し、真言律宗の正岡山金剛院しょうこうさんこんごういんとして再誕しました。

あちこちの国分寺が復興再建ブームを迎えた江戸時代、国分寺の宗派は多岐に跨りましたが、多くは真言宗に入りました。

近代(19世紀後半)

そして19世紀後半。

グローバリズムとナショナリズムが両輪となり、日本は急速な近代化に進みました。

新政府は、神社を仏教から切り離して独立性を高め、やがては神職や国学者らが寺院や仏像を物理的に破壊する廃仏毀釈運動へと、仏教は打撃を受けつづけました。

仏教にとって暗い時代のなか、真言律宗が真言宗へ統合され、摂津国分寺は真言宗寺院として機能していきます。

20世紀中頃以降の展開は「真言宗国分寺派の成立」に譲ります。

空海(弘法大師)をとりあげた書籍

古今にまたがり、空海(弘法大師)をとりあげた書籍は沢山あります。

比較的入手しやすい図書を下記にまとめています。

空海の伝記

高村薫『空海』2015年9月

小説家が書いた空海伝。言語堪能で、哲学者でもあり治水事業指導者でもあった空海について、一人の人間がやれる容量を超えていたと感服し、空海の「視点」に迫っています。高村薫『空海』新潮社、2015年9月。

小峰彌彦監修『図解 早わかり! 空海と真言宗』2013年9月

空海の伝記とも思想入門とも読める分かりやすい本です。空海の人と思想、それに真言宗に触れる最初の本としておすすめです。小峰彌彦監修『図解 早わかり! 空海と真言宗』三笠書房(知的生きかた文庫)、2013年9月。

空海の思想

松長有慶『空海』2022年6月

  • 高野山に暮らす密教研究者が書いた空海思想の解説本。新書ということもあって丁寧に説明され、読みやすいです。松長有慶『空海』岩波新書、2022年6月。
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