みなさま、こんにちは。
本日は国分寺イベント 第1回を開催しました。
国分寺イベント 第1回
お経の会
午前9時過ぎには教師・参加者の方々がぼちぼちとお集まりになり、10時からお経の会をはじめました。
広報の私は教師会に参加して、お経のなかでも難しい部類の「前讃」「後讃」の読経をいたしました。
阿字観体験
午前11時からは参加者の方に交じって私も阿字観体験。
深呼吸と瞑想法との違いを教わり、瞑想法を頑張ってみましたが、けっこう疲れますね…。夕方になっても、入魂の残骸みたいなものが背中の上の方にあります。
慣れるとゆったりした気持ちを意識的に作れそうですが、もう少し時間がかかりそう…。
法話会(皇室とお寺の関わり/青蓮院門跡 東伏見慈晃門主)
13時からは法話会。
青蓮院門跡の東伏見慈晃門主から、皇室とお寺との関係ついて法話をしていただきました。
81歳の御年齢とは思えない丁寧で聞き取りやすい話し方に襟もとをただされた気持ちになれました。
法話内容は盛りだくさんでして、私自身は次のようなテーマがとくに印象深く、自分でも調べていこうと思いました。
- 世界の宗教における仏教の特徴
- 日本で宗教が定着しにくい土壌
- 多くの参拝者に来寺されるための寺院再編
- 皇室との関係が深かった大日本武徳会の戦後設備移転の問題
4点目は私的にも感慨深いものでした。
むかし、戦前のアパレル業者の経営を調べていたときに、大日本武徳会の存在を知りました。
1920年頃に武徳会は120万人の会員をほこっていたのですが、本日の法話を伺い、戦時中に200万人まで会員が拡大していたことを知り、圧倒されました。
大日本武徳会は19世紀末に誕生した柔道・剣道の教育組織で、警察ルートから会員を広げていきました。20世紀初頭には東京発祥の講道館柔道としのぎを削り、日本帝国の武道発展につながっていきました。
武徳会はこういう性格をもつものですから、終戦直後のGHQ政策によって解体対象となったことは想像に難しくありません。実際は組織解体を指示され、建造物の解体は不問にされたそうです。
その後の移籍・移築に関する行政との折衝については、3点目につながるお話でした。
3点目について、東伏見慈晃門主がつとに強調されたことは「じっくり交渉する」こと。
行政を相手に寺院が依頼する事項といえば、文化財認定や移築・新居などの建築認可がおもなこととなりましょう。
これらについて、かつて門主は、寺院や文化財などの自分側と、法令面の外部側の両方を徹底的に調べ、また、それらを消化しながら京都市と長年にわたって交渉したことが、いまの青蓮院の現状へと繋がったことを強調されていました。