立春随想:寒さを忘れ温もりを知る(忘寒知温)
立春とは二十四節気の一つで、陰暦正月節で春の季節の始まりをいいます。
だいたい、毎年2月3日・4日・5日のどれか。節分とセットです。
立春は春の始まりですから、冬の終わりでもあります。
昨日に妻から立春を聞かされ、今日出勤したら、やはり日差しが春だなぁと感じました。
気温はまだ低いですが、太陽光には温もりを感じました。
寒い寒い
年齢の若い先輩僧侶方々が、境内など外に出たときに漏らす「寒い」という言葉に、ずいぶん自分が年をとったなぁと感じます。
年齢とともに暑さに辛くなり、逆に寒さを感じなくなってきました。
今年1月下旬の寒波はさすがに寒かったようですが、その時でも私はモノを触った時に「冷たい」と感じることはあっても、気候が「寒い」とは感じなかったんです。
むしろ新鮮な気持ちでいられました。「立老」の始まりです(-_-;)
たまに同じ世代で「寒い」という人を見かけますが、若い人たちと違って貧相に見えます。
20代に高倉健の映画を見まくったからか、年をとっても「寒い寒い」という人たちが恥ずかしい、と思い続けてきました。
網走番外地
「網走番外地」シリーズの一コマに、網走刑務所で田中邦衛が「寒い寒い」と言って体をさする場面があります。
そこで健さんの出番、「動くな寒い」。
ただでさえ寒いらしい牢屋が一瞬で凍りつきました(笑)
さて、今冬、寒いという言葉をほとんど口に出さなかった私は、(健さんのようにかっこいいんだぜ)と言いたいわけではなく、我慢せずとも、寒いと感じなかったのです……。
そんな老化を痛感した今冬でした\(^o^)/
寒さを忘れ温もりを知る、三寒四温ならぬ忘寒知温。
カラフルなお寺に
そういえば今日、檀家さんが前の国分寺公園で散歩をされていて、私を見つけて境内へ来られました。
家に余った花がたくさんあるので、勝手に植えて良いかと仰っていました。
カラフルなお寺にしたいので、どんどん植えてください\(^o^)/