もう一歩踏み出す勇気
昨日の法要
昨日の法要は22名の方がいらっしゃり、とても賑やかに行なえました。
そのぶん、話しかける機会を探すのが難しく、右往左往。
結局、たまにご施主さまがお一人になるタイミングを伺ったり、こちらを向かれたりしたときに話しかけました。
始めたら半分終わり
お師僧さんと話したところ、私の応対がやや受動的。
もう一歩踏み出す勇気をもてば、さらに共鳴するとのこと。
韓国の諺に「始めたら半分終わり」という力強い文言がありますね。
そんなこんなで、先日に千里中央から参拝にいらした方を思い出しました。
近畿三十六不動尊霊場めぐり
先週木曜日のこと。
私が苔育成に夢中になっている水かけ不動尊の前に一人の女性が立っておられました。
国分寺には2つの不動尊があります。
一つに「水かけ不動尊」、二つに「みのり不動尊」です。
参拝者の女性は千里中央駅から電車で天神橋筋六丁目までいらっしゃったとのこと。
現在、近畿三十六不動尊霊場めぐりの2巡目に進まれていて、この日、中央区にある高津山報恩院さんへ行かれたあと、大阪メトロ谷町線で国分寺へお越しになりました。
そのあと、歩いて佳木山太融寺へ行かれるとのことで、バイタリティに驚かされました。
お寺めぐりを徒歩で
この女性参拝者は、数年前に膝を痛めて人工関節を入れられました。
退院とともに少しずつ歩行訓練をされ、歩くことにこだわって、近畿三十六不動尊霊場めぐりにトライされたとのこと。
お寺めぐりを自動車で
御供所で御朱印を書いていると、参拝者の多くが自動車でいらっしゃることが分かります。
お寺めぐりで自動車の強みといえば、仏寺間近にまで迫れることです。それに、ドライブ自体も楽しめますね。
ハッピー窓口
私は運転免許証を持っていないので、ドライブの楽しみをよく知りません。
自動車が便利なのは年齢とともに強く感じてくることです。
しかし、私の場合、浪人のときに原付バイクで幼稚園男児と軽く接触してしまい、その時の「コツン」というハンドル感覚が忘れられず、自動2輪以上を乗らないことにしています。
ですから、他人が運転する自動車に乗ることは大好きで、大助かりなのですが、今後も運転する意思はありません。
そんなこんなで、昔からデートといえば電車。
ひたすら電車です。
待ち合わせも鉄道駅やターミナル駅、あるいは先方女性の最寄り駅。
私は迎えに来られたり見送りに来られたりするのが苦手で、逆に迎えに行ったり見送りに行ったりするのが大好きでした。
そんなこんなで、私の場合、電車駅の改札口がハッピー窓口だったわけです。
お寺めぐりを徒歩で
先日の女性参拝者さんも、お寺めぐりに電車を多用されるとのことでした。
ふだん、女性はお寺の最寄り駅から徒歩で参拝されています。
先述のとおり、報恩院さんへ参られたあと、大阪メトロ谷町線の谷町九丁目駅(T25)から天神橋筋六丁目(T18)まで乗車され、天六駅から徒歩で国分寺へいらっしゃいました。
そのあと太融寺さんへ行かれるわけですが、最寄り駅の谷町線東梅田駅(T20)からお寺までの徒歩7分をどう考えるか…。
参拝者は太融寺まで歩いて行くつもりと仰り、国分寺を後にされました。
いま、GoogleMapでアクセスを調べると、国分寺から太融寺までの時間は次のとおりです。
- 徒歩…21分
- 電車…13分
- バス…12分
- 自動車…10分
このうち、電車とバスは1つ乗り遅れると数分だけ増えます。
自動車は発車までの準備(駐車場まで歩いてから発車するとか)で数分。
これらに対して、徒歩にはすぐ出発できるメリットがあります。
出発前にトイレへ行きたくなることもありますが、これは電車・バス・自動車でも同じこと!
電車と徒歩の併用で難しかったエリアは滋賀県か奈良県か
無動寺明王堂
近畿三十六不動尊霊場めぐりを電車と徒歩で行く場合、女性参拝者が苦労されたのは滋賀県の第26番 無動寺明王堂さんだったそうです。
京阪出町柳駅を下車・乗り換えしてケーブル延暦寺駅で下車。
ここから徒歩10分なのですが、問題はケーブルの出発が少ないうえ、最終発車が17時30分。
それで、乗ってきたケーブルに帰りも乗るとのこと…。
ちょっと慌ただしいか…。
Yahoo!路線情報で比叡山鉄道の時刻表を調べてみると、
平日、土曜、日曜・祝日のいずれも0分発と30分発。
この時間は覚えやすいですが、やはり終電が17時30分となっていて、ちょっと落ち着かない気がします。
大峯山龍泉寺
参拝者とスマホを睨めっこしながら、奈良県出身の私には、がぜん大峯山龍泉寺(奈良県吉野郡天川村洞川)が難関だと思ったわけですが、そうでもなさそう…。
参拝者さん曰く、遠いわりにバスで近くまで行けるので時間に追われないとのことでした。
龍泉寺さんから大淀バスセンター行の最終が17時58分ですから、明王堂さんから出町柳方面へ帰る最終より28分だけ遅いことになります。
ただ、日没が気になってしまいます。
電車と徒歩ではじめるお寺めぐり
電車は自分で運転しないので気楽になれますね。
そのぶん、自分で歩く距離も自動車より増えますが、水筒やペットボトルを持参すれば、あとはトイレの場所を押さえておくくらい。
楽な気持ちでお寺めぐりができます。
始めるだけで半分終わり
冒頭で紹介した韓国の諺「始めたら半分終わり」を思い出して、レッツゴーです。
諺をもっと強く解釈すれば、「始めるだけで半分終わってる」です。
国分寺が指定されている霊場めぐり
国分寺が指定されている霊場めぐりは4ルートあり、それぞれに電車でのコンボをメモ書きしておきます。
いずれも大阪メトロ谷町線を使います。
- 西国四十九薬師霊場…四天王寺(天王寺駅)と国分寺(天神橋筋六丁目駅)
- 摂津国八十八所巡礼…天王寺区各寺院(天王寺駅/谷町九丁目駅)→国分寺→太融寺(東梅田駅)
- 近畿三十六不動尊霊場…報恩院(谷町九丁目駅)→国分寺→太融寺
- おおさか十三仏めぐり…四天王寺万燈院→(徒歩)→青蓮寺→(四天王寺前夕陽丘駅か徒歩)→報恩院→国分寺→太融寺
このように絞ると、大阪メトロ谷町線を使えば、大阪市内のお寺めぐりで
- 四天王寺
- 報恩院
- 国分寺
- 太融寺
の4か寺をスムーズに行けることが分かります。
境内のトイレを押さえ、みなさま、もう一歩踏み出す勇気でお寺めぐりをご堪能下さい♬
もう一歩踏み出す勇気をもつと…
もう一歩踏み出す勇気をもつと、目に見える事柄が変わってきます。
反対に、もう一歩下がることも大切ですが、これは観察するために大切なことです。
踏み出すと勢いが出るので、観察するのでなく行動する場合、たとえば、
- 何かを始める
- 何かを続ける
- 何かを遂行する
こういったとき、もう一歩踏み出したい、一歩踏み出すだけでOKだと、私自身、肝に銘じたいところです…。